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人間の條件 第四部 戦雲篇 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 人間の條件 第四部 戦雲篇
製作国
上映時間75分
ジャンルドラマ,戦争もの,シリーズもの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 梶のラストの叫びこそがこの映画の中で監督が一番、訴えたいことではないだろうか!人間なんてラララララ~♪て歌があるけれど、人間は時として自分さえも見失い、そして、鬼と化す。例え上司であれど、場合によっては構わずに殺すという狂気、「俺は鬼になる」「絶対に生き抜いてみせる。」「その為ならどんなことにも耐えてみせる。そして、鬼になる」この梶のラストの台詞は第1部と第2部の中で梶が中国人の捕虜達を助けることが出来なかった。自分の情けなさによって、命を助けることが出来なかったことへの苦悩の表れである。中国人に「お前は鬼だ」と言われたその通りに鬼と化した梶(仲代達矢)の才気、演技がとにかく恐ろしい。戦争はこうまでして、一人の人間を変えてしまうのか?戦争シーンの一切、音楽を流さずにひたすら延々と描く描写、モノクロの画面から伝わってくる重苦しさ、それは今時のCGなんかでは絶対に伝えられない恐怖、その全てが描かれていて、とにかく回を重ねる度に怒りと恐怖に心が震える。果たして梶はこの先、最後まで生き残ることが出来るのか?美千子との再会が果たして出来るのか?色んなことが頭の中でめぐりめぐって、毎度ながら観ていてもやりきれない重さがあるけれど、ここまで見た以上、最後まで絶対に見なくては気が済まない。梶が無事に美千子と再会し、昔の幸せを取り戻せることを心から祈るばかりです。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-06 17:04:10)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.87点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.15
このレビューの偏差値 51.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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