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赤い天使 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 赤い天使
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1966-10-01
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 戦争映画っていうものはカラーよりも白黒で描く方が絶対に戦争の持つ恐ろしさが伝わるものです。少なくとも私にはそう感じる。この映画を観て益々そう感じた。これは戦争映画であると共に恋愛映画である。それもそこらの生ぬるい今時の恋愛ものなんかとは比べ物になにない究極の愛の形というものがこの映画の中にはある。それは若尾文子演じる西さくらという一人の看護婦が自分に関わった(肉体関係になった男)の存在があればこその本物の愛の形というものがある。自分と関わった男達は皆、戦争の被害により死んでいく。愛した男の為に自らの身体を身を持って見せる西さくらこそ彼らにとっては正しく天使の存在だった筈!しかし、そこは増村保造監督、この天使とでも言うべき若尾文子演じる西さくらを白衣の天使とは描いてない。確かに白衣を着込んではいるけど、この映画の若尾文子はタイトル通り正しく「赤い天使」それは何故なら戦争の惨酷さ、あのバケツの中に入れられる負傷した兵士達の手や足、それこそ人間の心の中に流れている「血」=「赤」という正に「赤」をモチーフに徹底して描かれたリアルで惨酷な恋愛映画だ!それにしてもこの映画のグイグイと引っ張る力強さ、それこそこの監督ならではの凄まじさではないだろうか! この作品の中の若尾文子のナース姿も軍服姿もどちらも◎
青観さん [DVD(邦画)] 9点(2007-07-21 23:08:12)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 55.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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