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一枚の偽札を手にした事による人生の転落、お金が人の人生を狂わす様子、その描き方が凄い。殺人シーンも省略しながらも殺人を犯した事を解らせる映像表現など、映画とは何か?その答えが詰まっている。ブレッソン監督の映像作家としての凄さ、音楽を一切使わず、音にしても犬の泣き声ぐらいであとはピアノの音ぐらいで殆ど無い。台詞にしてもなるべく抑え、表情だけで語らせる上手さに関心させられる。陰惨な話だけに楽しい映画ではない。だから楽しい物語だけを追いかける人、何から何まできちんと台詞で説明してくれる最近の日本映画が大好きな人にはオススメしません。想像力のある人、想像するのが好きな人にオススメの映画、映像作家の一人であるブレッソン監督の遺作にして珍しいカラー映画です。
【青観】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-10-17 21:05:51)
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