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大地の子守歌 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大地の子守歌
製作国
上映時間111分
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 増村映画に常に付きまとう女の苦しみ、痛み、傷ついても傷ついても、直向きに生きる少女おりん、原田美枝子の演技力、この当時若干16歳にして、この迫力、昨今の女優気取りのタレントなどとは大違いである。これが女優の演技だ。おりんが発する「この馬鹿たれが~」は自分に対する思いと自分をこのような世界、女郎へと引きずり込んだ男、佐吉への恨み(叫び)、また、自分を置いて死んでしまったばばあに対する思い、自分の事を何も解ろうとしない周りの連中への叫び、素直な気持ちの現れだと見ていて感じる。おりんがもう女になどなりとうないという気持ちが何とも痛い。牧師に対し船に乗せてくれというあのおりんの姿に少女としての本当の意味での女としての悲しみが滲み出ていて泣けてくる。眼が見えなくなったおりんが船を漕ぐあの姿にもおりんの悲しさ、切なさが現れてる。それにしても女優に対しとことん演技というものを追及する増村保造監督の演出の凄さ、今、これだけ女優に対し凄まじい演出を追及する監督はいないのではないだろうか!
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-09-14 14:04:39)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.99
このレビューの偏差値 56.35
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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