タイトル名	十二人の怒れる男(1957)
製作国	米
上映時間	96分
劇場公開日	1959-08-01
ジャンル	ドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,ＴＶの映画化

事件解決の展開のレベルはB級推理小説並なんだが12人の陪審のかけ合いが秀逸。差別主義、絶対主義、客観主義、人種主義、利己主義、迎合主義、独善主義など思想的差異を見事にカバーし複雑な鬩ぎ合いを描いている。一室での特別な条件下での討論に見えるが、そこには「社会」そのものが現れる。いかに社会が思想、偏見、独善に満ちていることか。人間心理・社会心理を描いた映画として大傑作。日本でも裁判員という陪審制度に近い制度が導入される。日本の場合は全員一致がルールではないのでこういうことはまず起こらないが「陪審の責任」を見る上で教科書としたい映画である。

作品のレビュー数	504件
作品の平均点	8.60点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 1 0.20％ 3 3 0.60％ 4 2 0.40％ 5 18 3.57％ 6 16 3.17％ 7 49 9.72％ 8 103 20.44％ 9 156 30.95％ 10 156 30.95％
作品の標準偏差	1.42
このレビューの偏差値	56.94 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値