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アメリカに実在した天才詐欺師の物語。これまた他の実話映画の例に漏れず単調な作品になることは取る前から目に見えてるんですがE.T.を壮大な映画に仕上げたスピルバーグ&ジョン・ウィリアムズコンビに期待を託したんでしょうな。他の作品のレビューに散々書いてるようにスピルバーグといえば「光」なんですが、この映画は題材が題材なだけに光を駆使するシーンも限られ今ひとつ盛り上げられなかったようです。明暗を存分に使える刑務所シーンが唯一スピルバーグらしかったりするのは皮肉か。さてディカプリオですが、別に私はディカプリオを過小評価するつもりはありませんがこの作品に関してはあまり良い出来とは言えませんね。実在した他人を演じるのに自分の色が出すぎるのはどうかと。しかもこの詐欺師の凄い所は10代でこの所業をやってのけたことなんですが、ディカプリオが自分の馬鹿っぽいイメージを消してなんとかインテリ(というか狡猾)なイメージに見せようと苦心したのかあまりにも大人っぽい演技をしてしまったため10代には見えず凄さがイマイチ伝わってきません。実年齢より若い役をやらされる童顔俳優というのは難しいのだろうと思いますが30歳で高校生を演じさせられたバックトゥザフューチャーのマイケル・J・フォックス辺りと比べても違和感はありました。
【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-24 21:11:32)
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