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《ネタバレ》 長峰&浅黄と朝倉&倉田はそれぞれ綾奈のポジ・ネガを象徴した記号なんじゃないか。そう思った瞬間、全てが納得できた。これって復讐だとか世界の終末だとか言ってるけど、要するに綾奈のインナーワールドの縮図でしかないんだと思う。イリスとは自分の殻に閉じこもって周りを見ようとしない綾奈のエゴの象徴だし、ガメラは目の前の現実から逃げずに戦う意志の象徴だと解釈できる。そうなると最後のギャオスの大群は、これから綾奈に襲いかかるであろう幾多の苦難を象徴しているということになる。最終的にイリスは死に、傷だらけのガメラが残った。綾奈は逃げずに前進する道を選んだ。だからこそ最後に綾奈は龍星に対して「ごめんなさい」と言えたんだと思う。結局、この一言を言わせるための映画だったんだと思うし、それがそのまま世紀末(もう過ぎちゃったけど)を生きる我々に対するメッセージだったんじゃないだろうか。
【とかげ12号】さん [映画館(吹替)] 8点(2005-11-05 20:44:42)(良:2票)
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