Menu
 > 作品
 > テ行
 > 天国と地獄
 > ジャザガダ~ンさんのレビュー
天国と地獄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天国と地獄
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1963-03-01
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 さすが黒沢!こんなにリアルで緊迫した映画をつくるなんて!ところで、僕はこの映画には非常に深刻なメッセージが含まれていると感じました。警部が犯人を死刑にしようとする設定はごく自然に挿入されています。この展開に疑問を感じる人は少ないと思います(疑問を感じた人ごめんなさい)。そして我々は、自然に、優秀な警部と気の毒な権藤に感情移入することによって、犯人を死刑にしてやると思ってしまうのです。ジャンキーの女性が実験台になって殺されるあたりからある種の疑問を感じ始め、警部が犯人を追い詰めて「これでお前は死刑だ!」というあたりで疑問は確信に変わるのです。「この警部、やばくない?」と。さらに、山崎努の最後の迫真の演技により、「そういえば俺もこいつを死刑にしようとしていたよな?」と我々の持つ自身の残酷さにこの時はじめて気づくのです。
この映画は我々の残酷な面を映す鏡なのではないでしょうか?
ジャザガダ~ンさん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-28 03:28:37)
その他情報
作品のレビュー数 219件
作品の平均点 8.21点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
210.46%
310.46%
441.83%
583.65%
6188.22%
72310.50%
85726.03%
95726.03%
105022.83%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 57.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
天国と地獄のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS