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ベティ・ブルー/インテグラル<完全版> のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
製作国
上映時間185分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 これさ、男は理解できて見てるのかな? 正直、俺 最初は全然分からんかった。 いきなり同棲して、いきなり小説家にでっち上げて、仕事を辞め(させ)て、引っ越して、ピアノ屋になって、車を買って、土地を買って、強盗して、誘拐して、自殺を図って、殺人をする。 で、捕まりもしなければ追われもしないと。 ストーリーとしては、あまりに突飛すぎて必然性も整合性も感じないから共感もできない。 最初、ずーっと首をかしげてた。 「なんでこんなに評価が高いの?」、「なんで俺はこんなに入り込めないの?」と。 考えて考えて、そうか、これはそういう映画じゃないんだ、と気付いた。 誰もそんなもん見てないんだと。 女って生き物は、理性や効率や合理性とは別に、「自分だけの価値基準」ってものを持っていて、密かにそれを自分の命令系統のトップに置いている。 表に出やすいか出にくいかは個々人それぞれあるとしても、多かれ少なかれこんな感じだわな。 その「価値基準」ってのは、実は「定まった形」をしてないから、理解なんてできない。 男にとっては理不尽極まりないと思える行動も、女ってのは自分の中で消化できてしまう生き物なんだな。 男は「そういうもんだ」と覚悟して、まるごと受け止めて、ひっくるめて愛する。 それしかできないんだ、と。 そして、それを純粋に貫いた2人の物語がこの映画。 そういう映画なんだな。 。。。とかね、理詰めで唸ってる横で、この映画を薦めてくれた女性に「単純に純愛の映画だよ」と一言でバッサリ言い切られてしまった(笑) この果てしないほどの男女の距離感(笑) また、なるほどなぁと納得させられてしまった(笑) 女は感性で共鳴する。 男は考えて考えてやっとその深みに到達する。 深遠ですなぁ。  しかし、フランス映画って、独特の鑑賞作法みたいなのがあるんですかね? ハリウッド映画に慣らされた目で見ると凄く不親切に感じる(笑) こっちが積極的に制作者の意図を汲み取ってピントを合わせていかないと、ちんぷんかんぷんになりますわ(笑)  さて、評価。 難しいなぁ。。。 ストーリー的には3点(笑) 深みを理解してからの評価は8点。 悩みに悩んで、7点献上。  「なるほど、それがお前達の愛し方なのだな」と。 潔さやヨシ。 だが、申し訳ないが俺は違う。 俺のはもっと下賎で愚鈍で不純で軽薄だ。 けれども、それを貫かせていただく。 そう誓った俺でした。
とっすぃさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-29 20:47:22)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 7.85点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.03%
300.00%
413.03%
513.03%
6515.15%
739.09%
8824.24%
9721.21%
10721.21%
作品の標準偏差 1.89
このレビューの偏差値 47.63
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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