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テス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 テス
製作国仏,英
上映時間190分
劇場公開日 1980-10-25
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 トーマス・ハーディのもう一つの厭世的な作品「ジュード」(「日陰のふたり」)と同様に悲劇的内容ながら、ナスターシャ・キンスキーのあでやかな美しさとドーセット地方の緑ゆたかな田園風景が淀んだ水の中の白い石のごとく光を放つ。 天井より滴り落つ血は運命に翻弄され続けたテスが一矢報いたと言うべきか。 されど断罪さるべきは粗暴な支配者アレックよりも天使の名をもちながら身勝手な理想主義者であったエンジェルかもしれず、されば彼がテスとともに罪人として牽かれてゆく結尾には納得がいき、原著のテスの妹の存在を抹消したのは頷ける。(テスの望みとはいえ彼女の処刑後に彼がその妹と添うのは如何なものか) 朝霧流れるストーンヘンジの岩に身を横たえるテレザ・ダーヴィフィールドは、その呪わしき名と共に自分を苛んだこの世から消え去る時を静かに待っているかに見える。
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-09 23:59:59)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 59件
作品の平均点 6.44点
作品の点数分布
011.69%
100.00%
211.69%
335.08%
423.39%
5915.25%
61220.34%
71525.42%
8711.86%
9711.86%
1023.39%
作品の標準偏差 1.94
このレビューの偏差値 54.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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