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山猫 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 山猫
製作国伊,仏
上映時間161分
劇場公開日 1964-01-18
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
豪奢で華麗な舞踏会など転換期の貴族社会を描いた壮麗な映画だけれども、コッポラが「ゴッドファーザー」でマフィアを貴族のごとく描いたのは、この作品の影響もあるのかと。 音楽もニーノ・ロータ、老主人公の自己陶酔も共通しており、貴族もマフィアも民衆から隔絶した一族なのが似かよっていて、あれが好きな方が同じ匂いのするこれも好まれるのは当然。 原作がシチリア貴族、監督ヴィスコンティも貴族の末裔とあって、生粋の貴族意識が見られるが、それを演じるのが見目よきアメリカとフランスの男優でイタリア語吹替なのは、些細な事かもしれないが興がそがれる部分もあり。イタリア式憂愁がお好みでないと耽溺できないかもしれず、バート・ランカスターの涙はいかにも…な気がし、ドロンはやんちゃな青年貴族という印象。 鑑賞前は山猫とはドロンかカルディナーレのことかと思っていたが、そうではなかった。 最後にファブリツィオが本懐を遂げられたのはよかったと思う。 天上に輝いていた日が落ちてゆく物語には、残照こそが相応しいのであるから。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-09 07:00:01)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 7.10点
作品の点数分布
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3413.33%
426.67%
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613.33%
7413.33%
8826.67%
9516.67%
10413.33%
作品の標準偏差 2.27
このレビューの偏差値 49.81
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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