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王妃マルゴ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 王妃マルゴ
製作国仏,伊,独
上映時間162分
劇場公開日 1995-02-11
ジャンルドラマ,ラブストーリー,歴史もの,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
フランスのカソリックとプロテスタント(ユグノー)の和解に身を投じるレーヌ・マルゴの三つの愛。 デュマの小説を下敷きとし、極力「絵画的」な画面になることを避けたという舞台監督シェローの映像は薄闇に包まれ必ずしも見易いものではないが、それだけに時折現れる光が眩しい。 フランス映画らしく説明を省いているせいで人物関係など分りにくいことおびただしいが。 シャルル9世(ジャン=ユーグ・アングラード)らとの屈折した兄弟愛、夫アンリ(ダニエル・オートゥィユ)との友愛、そしてラ・モール(ヴァンサン・ペレーズ)との恋はマルグリットを支えもし引き裂きもする。 イタリアから美食や香水のみならず毒薬をも持ち込んだメディチ家出身のカトリーヌ・ド・メディシスは術策をめぐらし、「聖バルテルミー(バーソロミュー)の大虐殺」による累々と横たわる死者は宗教戦争の虚しさを見せつける。 雪のような純白のドレスを染めあげた血はマルゴの血涙でもあろうか。 魔女と呼ばれたのは母カトリーヌだが、アジャーニのマルゴもこの世ならぬ美しさを見せる。 「可愛いだけじゃダメかしら」で一旦地上に降りたかに見えたアジャーニを再び歴史ロマンのヒロインに立てたシェローは、彼女のオーバーアクトを懸念しトレードマークである狂気を封印させたため、この作品でのアジャーニは以前より抑制されている。
レインさん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-06 07:00:02)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.79点
作品の点数分布
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212.94%
312.94%
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538.82%
6926.47%
7823.53%
8514.71%
938.82%
1038.82%
作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 50.62
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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