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《ネタバレ》 まずみなさんもおっしゃられてるように、グラグラカメラとシーンの移り変わりが唐突なのは不快ですね。ミュージカルでのカメラワークがきっちりしてるので、現実と空想の差を表現したかったということなのでしょうが。そしてこの映画がミュージカルだって知らなかったので、工場でみんなが踊り出した時はビビリました。まあセルマの空想なわけですけど、あんまり突然すぎて受け入れづらかったですね。「オペラ座の怪人」はモロにミュージカルだからいいけど、この作品の場合ストーリーで十分引き込まれる内容なだけに、ミュージカルの部分になると何か恥ずかしい気持ちになりました。それにしてもこの監督は人間のヤなとこを描くのが好きですね笑。「ドッグヴィル」もそうだけど、トコトン主人公を堕とす。多分人間の事が嫌いなんでしょう笑。しかし、セルマは「私は強くない」って言ってたけど、強いですよ彼女は。何があっても笑顔だし。息子の手術の成功を知り、大好きなミュージカル(そこにはバイオリンもコーラスもなかったが)の中で死んでいった彼女。もう涙が止まりませんでした。でも、セルマに会いたがってた息子の気持ちはどうなるの?実際「ジーンに必要なのは(目じゃなくて)母親よ」って言ってたし。そこは引っかかりました。あと最初の方しか出てきませんでしたが、ジーン役の子の演技がかなりうまかったと感じました。「ミュージカルではヤなことは起こらない」か…。
【TK of the World】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-05-14 17:28:09)
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