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ウルフ・オブ・ウォールストリート のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウルフ・オブ・ウォールストリート
製作国
上映時間180分
劇場公開日 2014-01-31
ジャンルドラマ,コメディ,犯罪もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 タクシードライバーをほぼ40年前に撮ったスコセッシの最新作という事は、要はもはや今じゃ大ベテランの70歳すぎたおじいちゃんの最新作なわけですよねこれは。
それを考えるとこの映画の持つエネルギーはマジすごすぎ。70歳超えてから3時間も大金とセックス・ドラッグのみをただただ描き続ける監督がどこにいますか笑。

ディカプリオのキレ演技も激ヤバ!!全編に渡ってはじけまくってる。ジャンゴから思ってたけど本当に迫力のあるすごい役者だよ。タイタニックの甘いマスクの貴公子みたいなイメージはとうに超えた演技派と思う。ちょっとジャックニコルソンに見える時があったけど笑。

ナレーションで進めていく構成と「欲望と金に溺れ一代を築いた人間の栄光と破滅」というテーマがグッドフェローズとカブりますが、最後異国の地で庶民相手にカリスマ的セミナーを決め、復活を匂わせ終わる点はグッド~とは真逆ですね。

結局いくら金を稼いでも、本当の幸せってのは掴めなくて(妻と子どもや仲間も失うわけですし)、汗まみれで電車で帰るような所謂普通の暮らしの方が実は幸せなのでは?というメッセージにも感じましたが、だとしたらそれは遡れば市民ケーンで既に言われてる話で、題材として全く新しくないんだけど、やっぱりディカプリオの爆発演技と、スコセッシの70歳とは思えない若さに溢れたセンスによる映像・音楽技術により、コメディとしてちゃんと笑えるし、映画としてのウマさに唸れるという、エンターテイメントとして最上の高みにまで到達したと思う。
無駄が全くないとは言えないが、3時間もあっと言う間であり、楽しすぎてむしろずっと終わるな!!と鑑賞中に思っていたほど。

ある意味詐欺と言える行為で大金を手にし、その金で女と薬に明け暮れるという豪遊ぶりは、鑑賞者の大半である庶民からしたら嫌悪感そのものですが、結局その感情ってそんなに大金を稼ぐ能力のない庶民の嫉妬なんですよね。
最後のセミナーで一言も漏らすまいと熱心にメモするのは、ああいう金持ちになりたいって気持ちがあるって事だもん。あとラストカットの参加者たちの見た目というか服装が、庶民を表すのにちょうどいい具合なのよ笑。確かにこいつらじゃ大成する事はねえなって笑。んでそんな自分もまさに彼らと同じ地味な格好なのに気付きガチでヘコんだり笑。

とにかく娯楽映画としての最高傑作。映画館で圧倒されるべし!!
TK of the Worldさん [映画館(字幕)] 10点(2014-03-03 15:52:53)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 78件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.28%
356.41%
445.13%
578.97%
61823.08%
71316.67%
81519.23%
91215.38%
1033.85%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 59.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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