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《ネタバレ》 これは良作。アカデミー作品賞が取れなくてとても残念、というほどではないけれど、秀逸なストーリーだった。【ネタバレ注意】娘を殺された母親ばかりでなく、署長や警官たちの悪役っぷりが描写されているときから(フィクションとはいえ)彼らにも事情があるだろうと思っていたら、そういう形で描写されていったのがよかった。その端的な例が署長の手紙であり、そこから物語が新たな展開を迎えるのもよい。歯医者のエピソードはやり過ぎ感はあるが、ある意味、誰一人として善人ではないのに、それぞれの立場や状況によるフラストレーションで「しでかして」しまうという展開がリアリティを感じられる物語ともいえる。最後は、まさかご都合主義で終わるの?と思ったらそうでもなく、おおよそ予想された展開で進んだけれど、それぞれの登場人物に善悪が入り混じる感じの絶妙な作りこみを感じる作品だった。
【mohno】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-03-10 12:14:40)(良:1票)
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