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《ネタバレ》 傑作。すばらしい。前作(上の句/下の句)の出来がよかっただけに、期待は裏切られないだろうという予想と、そうはいっても何度もうまくいくとも限らないという不安があったのだが、総じて期待を上回るものだった。【ネタバレ注意】まず、前作の引きを受け継いでいる“かのような”出だしにやられた。“上の句”の序盤で少しだけ感じたキャスティングの違和感はまったくない。広瀬すずは千早だし、野村周平は太一だし、新田真剣佑は新だ。原作は途中までしか知らないが、膨大な原作からエッセンスとなる部分を抜き出し、ときには改変して全体を構成し直しているだろうストーリーは、全編にわたって引き込まれるものだ。短い時間で、それぞれの人物の背景が描写されるのも見事だと思う。ただ、クライマックスのパターンがまたそれか、という感じなのは否めない。一番盛り上がる設定なのだろうし、そうそう代わりになるパターンがないということだとは思うけど、前作にも出てきたのでもう少しヒネリというか、別のシナリオがなかったものかと思う。あと、毎回最後の Perfume だけが浮いていると思う(Perfume が嫌いなわけではない)。しかし、アニメも良作だったし、実写映画もこれほど良作なマンガ原作は稀有だと思うので、そういう意味では幸運な作品なのだろうと思う。
【mohno】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-05-02 18:03:31)
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