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ある子供 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ある子供
製作国ベルギー,仏
上映時間95分
劇場公開日 2005-12-10
ジャンルドラマ,犯罪もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 重い。終始、淡々としたテンポで物語が展開されていく。何か心にひっかかりつつも、そのテンポに乗ってこちらも淡々と観賞していた。が、ラスト、主人公が泣き出した所で突然、涙が出た。感情が揺さぶられた。いつのまにか、主人公たちに感情移入させられていたのである。映画の始まり方・終わり方の装飾の無さからして、「誰かの」日常の一コマを切り取ったものを見ている、という感覚を持った。演技・演出共に高レベルでないと、あそこまで自然には見えない。映画を見ている間の、違和感の無さに驚く。無駄な効果音がないため、車の音、足音等の日常に潜む音がリアルで、感情を煽られた。日常とはこうも空虚なものなのかと、一瞬悟った気にもさせられた。全く共感出来そうにもない人物に、いつのまにか感情移入出来てしまっているのは映画ならでは。社会的問題を、自分の身に引き寄せて考える事が出来る、と言う点において、映画は社会的な機能・役割を持っていると言える。そしてこの作品には、そういった役割を担うに値するメッセージが込められていると感じた。
さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-05 04:49:08)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.35点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.94%
325.88%
425.88%
525.88%
6720.59%
71441.18%
8514.71%
900.00%
1012.94%
作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 56.24
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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