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廿日鼠と人間(1939) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 廿日鼠と人間(1939)
製作国
上映時間107分
劇場公開日 1953-07-29
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 リメイク作を先に鑑賞してなかなか良かったので興味を持ちオリジナル版も観た訳ですが、オリジナルという事を考慮すると本作に軍配が上がりますかね。(ただジョージに関しては個人的にはシニーズの解釈が好みです。)厳密に言えば、リメイク作は小説版を、オリジナルは戯曲版を映画化したものですね。もう冒頭から良いです。空をモクモクと覆う雲が忍び寄る影の予兆のようです。リメイク版ではジョージとレニーに焦点を絞っていたのに対して、本作ではカーリー一家やスリム、キャンディといった脇役たちに奥行きを持たせています。カーリーの妻の生活を窺うと単なる悪女ではなく悲劇性も垣間見られますね。キャンディ老人の辛さも伝わってきます。知恵の足りないレニー、檻に閉じ込められたようなカーリーの妻、手を無くした老人のキャンディや黒人のクルックスら社会的弱者が虐げられてしまう現実世界と、そこに宿った一つの友情を描いています。リメイク版にはなかった(確か原作にもない)、怪力のレニーが重い荷車を持ち上げジョージが宙に浮いた車輪にぶらさがるシーンが素晴らしいです。あのシーン一発でジョージが完全にレニーのことを信じきっているのが分ります。夢が叶わないのは悲しいですが、無二の親友を失うのはもっと悲しいですね。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 10点(2006-03-03 18:44:35)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 9.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 60.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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