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コッポラの胡蝶の夢 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コッポラの胡蝶の夢
製作国米,独,伊,仏,ルーマニア
上映時間124分
劇場公開日 2008-08-30
ジャンルドラマ,サスペンス,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
一風変わった感じのする幻想的な世界が投影されており、その辺りはいかにも〝映画〟なのですが、コッポラ監督が一体何を言いたいのかいまいち良く分からなかったですし(夢幻世界の時点でもはやそこに明確なメッセージ性など存在しないのかもしれませんが)、また夢の世界では天地を逆転させていることなども面白い事とは思えません。例えば、ティム・ロスが夜道でナチス軍の研究医?に襲われるシーンなどはフィルム・ノワールを彷彿させるような雰囲気がある上に、青白い光が不気味ながらに美しく神秘的でなかなか良いのですが…そもそもお話自体が妙に哲学的で退屈であり、幻想譚の映像美が全体的にはいささか面白味に欠けているように思えます。ただ、最近のハリウッド映画などの作風とは明らかに一線を画しており何となく後に残る感じはします。特に印象的なのは、異世界のように鏡を使ったティム・ロスの分裂と彼の吸う限りなく短いタバコの煙が幻のような感じをさせるシーンと、ナチスの女との情事、それにやたら美しく見えたヴェロニカです。特に彼女の初登場の時、ティムにかけた声の鮮烈さは素晴らしく夢見心地のボンヤリ感から目覚めさせてくれます。
ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-17 18:18:37)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.75
このレビューの偏差値 56.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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