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誓いの休暇(1959) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 誓いの休暇(1959)
製作国ソ連
上映時間88分
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,ロマンス,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 若者の通過儀礼のように人生の酸いも甘いもつまった旅中の一つ一つの挿話が印象的である。松葉杖の負傷兵の行く末を見届けたくなってしまう展開と最後の最後で片足だと分かる巧さ。戦時に青春真っ盛りで、見ているこっちまで顔が赤くなってしまいそうな二人の若い男女関係は瑞々しく描かれ、どうしたって温かく見守りたくなってしまう。さらに人生の苦味の部分では石鹸を持ち去る抵抗をみせ若者の純潔さを実に爽やかに描出している。しかし一番のクライマックスはやはり母親が畑を疾走するシーンであり、その姿の感動的なことといったらない。しかも〝戦地に赴き二度と戻らぬ息子を持ち続ける母〟という最初からネタバレされたこの哀しみ最上級の設定に涙腺が刺激され、主人公に肩入れせざるを得なくなるところが憎い。そのうえ様々な出来事で明るみに出てくる彼の人物像ときたら好感度抜群なのである。そして何よりこの物語はヒューマニズムの極致であるにもかかわらず、決して感動の押し売りをしていないところが良いところだ。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-04-18 18:15:56)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 8.60点
作品の点数分布
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312.08%
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81122.92%
91327.08%
101633.33%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 51.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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