Menu
 > 作品
 > イ行
 > 居酒屋(1956)
 > ミスター・グレイさんのレビュー
居酒屋(1956) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 居酒屋(1956)
製作国仏,伊
上映時間112分
劇場公開日 1956-10-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 洗濯場での喧嘩や誕生パーティのバカ騒ぎのシーンに凄いパワーを宿しています(あの示し合わせた感じの無いちょっとしたバラバラ感が妙にリアル)。そこには品格とは無縁な生々しい野卑な人間が存在し喜怒哀楽がつめこまれているのですが、その辛辣な人間の、男と女の描写こそ人間の本質というもので博物館で芸術的な絵画を〝向こうにもっとイヤらしいヤツがあるぞ〟と走り回る、まるで中坊のような大人たちがとっても生き生きしています。だからこそ最後に呆然としているジェルヴェーズ(この女優さんが雰囲気抜群!)の姿は活力を失い死人同然のようで悲劇性が高まっています。さらに世代交代でラストに男子を引き連れて走る娘のナナの姿が、新しい人生の始まりと同時に繰り返される悲劇を連想させ感慨深いものとなっています。
 ・・・余談ですが、確かゾラはこの娘のナナを主人公にした小説も書いていてそれも波乱万丈の人生だったような…生きるってことは大変です。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-01-25 18:11:06)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5325.00%
6325.00%
7216.67%
8325.00%
918.33%
1000.00%
作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 57.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
居酒屋(1956)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS