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ピーター・パン(2003) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピーター・パン(2003)
製作国
上映時間113分
劇場公開日 2004-04-17
ジャンルアクション,アドベンチャー,ファンタジー,ファミリー,ロマンス,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 常々「ファンタジーとは哲学である」と思っているが、これには度肝を抜かれた。ピーターパンといえば小さい頃に子供向けに編集されたものを読んだのと、アニメ劇場(ハ●スだったっけ?)で見ただけで、舞台も見たことがないし、一般のノベライズも読んだことがなかった。だがまさか、あのピーターパンがこんなにもバリバリの哲学ファンタジーだったとは!(原作にかなり忠実と言われているくらいだから原作もこうなんだと思う・・・)  
腐るほどの財宝を持つが孤独なフックと、裕福とは言えないが家族に囲まれるウェンディの父(キャストは必ず同じでなければならないらしい)という大人ふたり。永遠に子供のピーターと、時計(=時間=死?)に追われ続けるフック。ピーター(子供)とフック(大人)の間で揺れ動くウェンディの心と行動。それから「大人になったウェンディの横にいるのはお前でなく”夫”だ!」というフックの突き刺さるような台詞。すげぇですよ。これが原作通りであるなら原作の質の高さも窺い知れるというものだが、それをファンタジックさを壊さずに無理なく映像化できたんだからこの映画化の意味は大きかったと思う。もっとも、エンターテイメント性よりは哲学を優先した気がしないでもないけど。    
そんなわけだから、当然ながら子供向けとは断じて受け取れなかった。冒険活劇の要素は少ないから、子供が観てもあんまり楽しくないと思うし。それくらい哲学ですよこの話。  
でもこの作品がピンポイントに心に来るのは、もしかしたら人生のある一定の期間だけなのかもしれないとも思う。そのピンポイント期間に観られたのは幸運だったかも自分。
通りすがりのクラゲさん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-29 00:22:16)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 5.68点
作品の点数分布
000.00%
114.00%
228.00%
314.00%
414.00%
5728.00%
6520.00%
728.00%
8416.00%
914.00%
1014.00%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 57.07
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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