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カメラを止めるな! のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カメラを止めるな!
製作国
上映時間96分
劇場公開日 2018-06-23
ジャンルドラマ,ホラー,コメディ,バイオレンス,ゾンビ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 前もって聞いていた口コミ情報を一切遮断。
それでも無理矢理に聞こえてくる「良かったよ」の報。
いや、間違いなく良かったんだけどね。

採点は7だけど、これは2つの要素の平均値として。
その1つ目は「単純に映画として」…5点。
んで2つ目は「クリエイターとして」…限りなく10に近い9って感じ。

まず1つ目の「単純に映画として」の評についてだけど…
なぁーるほど、シナリオはよく出来てると思うし、じっくりと練られてる。
それにカメラワークも秀逸なくらい計算されてて、そこは単純に驚嘆の域でリスペクト。
ドラマ…すなわち物語としては素晴らしい。
もはや(誰が考えたかはさて置き)発明に近いくらいのシナリオでしょうな。

ただ、ただ…映画のスケール感じゃない。
俺自身は「よく出来たドラマ=よい映画」とは個人的に思ってないからだ。
俺的にいい映画とはジャンルを問わず、その場に滞在してるような…そんなトラベリングをさせてくれる。
そういった意味で、この映画は絵や空気感、構図などがTVドラマのチープなスケール感が最後まで拭いきれなかった。
資本的な問題じゃなく、映画としての威風堂々さが圧倒的に足りないのが残念だった。
それでもシナリオを含め、物語としては異常によく出来てるとは思う。

そして2つ目の「クリエイターとして」…だけど、うん。
これ、業種の違いはあれど、こんな事ばっかりだよな……クリエイターの日常って。
この作品って、凄いハプニング映画で面白くドタバタしてるように描きつつも、
大なり小なり「モノづくりってそんなもんだよなー」と日常の仕事を思い出して客観視できなかった。
つか、仕事の時の精神状態に切り替わってしまったわ、マジで。
ともあれ「続けること」と「やり遂げること」…その先にしか達成感はないんだなーと再確認。
そして、そのやっと得た達成感も…豪華な背景が描かれただけのマラソンのゴールのテープのような薄いもの。
渇望する栄光の到達点に見えて、そこはただの通過点で滞在など出来ない。
…終われば退くしかない一過性の場所。

それでも、しばし仲間との達成感を共有できれば…
あの時の喧嘩も、あの時のトラブルも、きっとお互い心の財産になる。

うん、そうと信じて歩き出すしかない。

ゾンビのように遅い足取りで。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 7点(2018-10-18 03:38:20)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 156件
作品の平均点 7.36点
作品の点数分布
000.00%
131.92%
231.92%
321.28%
421.28%
585.13%
62214.10%
73321.15%
84226.92%
92415.38%
101710.90%
作品の標準偏差 1.89
このレビューの偏差値 49.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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