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西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。
例えば……友人と、山の中を車で走ってて道に迷った…らしい。 そして、急に祭りの提灯が並んでいるのを発見し、人が多そうな明るい方向へ向かう。 けど、その提灯に書いてる文字が、どこの文字なのか分からない異様なモノだった…とか。 他に、H・P・ラヴクラフト原作の「インスマウスの影」とか…ああいうのが堪らない。 迷い込んだ場所が、異様な空間で「自分がいるべき場所ではなかった」という設定。 そこが堪らないんだよな、本当に。 * * さて、最近は映画によく行くんだが…最近はアレだ。 まず「何の映画にするか?」って動機はあまり考えないようにしている。 ただ、SNSの前評判で「面白かった!」と聞くと、それだけをベースに(何も頭に入れる事なく)観に行く。 っつー感じで、午前中に川崎へ「犬王」を観に。 これは、凄い映画だった……と思う。 芯に触れるには「何度か観ないと分からん」かもしれない。 そして、人には勧めはしないが、俺はきっと「また観る作品」なんだろうな、とも予感した。 若干ボーイズ&ボーイズの雰囲気が匂うが、絵柄のせいでチープじゃなく本物感が漂ってた。 そして、ガキの頃に(早朝から)観てて…脳裏にトラウマ的な思いを刷り込まれた「三日月情話」的っつーか…土俗民族な雰囲気が大好きなんで、制作陣が「それ」を理解して踏まえて作ってる事にも…ただ、ただ、驚嘆した。 いや、本当に凄いなー、このクオリティー。 アニメ業界って大変と聞いてるが、諸々の事も大変だけど「オリジナリティー溢れる雰囲気」を出せてるのを確認すると…クオリティーは安心できそうだ。 そして、先日観た映画「名探偵コナン」の時のように「(脳裏には)事前に情報を入れてない状態」から、ドラマ観ながら情報を脳裏で構築してゆく。 思えば、「フットルース」や「ストリート・オブ・ファイヤー」あと「リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)」(キリが無いので、この辺で)などの、過去から80年代MTV映画が好きだった。 久し振りに「その、リズム感の映画」を観てる事に気付いたんだが、そこについては異様な雰囲気まで醸し出していて、相当驚愕しながら観てしまった。 ああー、ネタバレ無しで書けないわ…もう! ともあれ、すぐに消えていく映画ではないのは事実。 たぶん…きっと、いや、絶対に。 この、時代を怨念と共に「語られぬ者たちの狂騒曲」だ。 んで、アレだ。 映画の客は…大体50人~70人くらい居たと思う。 映画が終了した後、電気が灯って……俺は超焦った! なんと―――男の客は俺だけ! あとは全員女性という異様な空間だった! マジで、あの恐怖感って!超ビビった! 西洋や日本を問わず、土俗民族の話が好きだ。 けど、映画館の中では…そんな気持ちになりたくないなぁ。 もう、全員出ていくまで下を向きながら、スマホを弄ってたし…あー、焦った。 そういう層からも人気なのね…この作品…。 仕方ないからアレだ…Blu-rayが出たら買うか。 うん、それしかない。 【映画の奴隷】さん [映画館(邦画)] 8点(2022-06-30 09:41:31)
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