Menu
 > 作品
 > ア行
 > アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
 > 映画の奴隷さんのレビュー
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
製作国
上映時間192分
劇場公開日 2022-12-16
ジャンルアクション,ドラマ,SF,アドベンチャー,シリーズもの,3D映画
レビュー情報
昨日の夜から全然寝れんで、仕方なく掃除。
気が付きゃ朝8時という素晴らしい体たらくさ。

なら映画でも行こうと………行ったのは。

――アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年)

IMAXレーザー3Dで観たが…結論から言えば、ストーリーやらネタバレやら関係ない!
これは「体験する映画」なので観なきゃ意味がないのだ。

作品の「好き、嫌い」は人それぞれだと思う。
ただ、俺にとっては最高の画があった。
懐かしくも素晴らしい中学1年時の体験が(アバターのキャラだけど)劇中に飾られていた。
誰もが普通に観てる中で俺は、込み上げてきて泣いちゃったんだ…マジで。

     *     *     *

昔…実家近くにあった甲子園浜。
自転車で飛ばして30分くらいの距離にある場所。
次第に潮が満ちて来たのを知る。
登った岩の上では足に波が掛かりつつ水平線を観たら…景色が異常に素晴らしく、ただただ見入った!
まるで金曜ロードショーのような夕陽…黄金の光に向かって気分が超高揚した。

大声で歌ったのは西城秀樹のヤングマン…そして、ホップ・ステップ・ジャンプ!
一緒に居た小4の「ナオ君」と一緒に…岩の上に立ち、脚に波を受けながら熱唱した。
俺の中で、あれ程にテンションが上がったのは初めてだ。

アバターでは人間以上の知識を持ちながらも、自然と同化して徳を積む彼らを眺めて羨ましくも懐かしく…切ない思いになった。
俺は、海が好きで好きで仕方なかったのを想い出した。

想い出せば、色んな友達と仁川の渓流に行った。
ああ、そう言えば…学校が終わったら速攻で海に行ってた。
そして…夜になるまで泳いでた…楽しくて楽しくて仕方なかったんだよな…本当に。

今は――もう、あの時の砂浜は無くなってる。
だから、考えると悲しくなっちゃうんだよな、本当に。
最高の想い出の場所は自然災害じゃなく自らの手で壊すのも人間なんだな…。
     *     *     *
映画の時間は192分と長いのは最初から覚悟してた。
ただ、驚いたのは「映画が終わって欲しくなかった」んだ。
もう後半のバトルの箇所よりも、平和な自然融合のシーンが本当に素晴らしく懐かしく、ただ胸に来ていた。

しかし、192分か…凄い長さだな。
あ、そうそう!
ずーっと前からのマブダチと久しぶりに映画談義に花を咲かせていた。
そこで聞いた面白い話があったから書いておく。

彼さん曰く――「インド映画が何で3時間とか長時間なのか知ってますか?」と。

確定ではないらしいが、その理由が凄く納得!

答えは「インドって暑い場所だからエアコンの効く場所に入ったら客は、すぐに出たくないから」らしい。

いや、凄いなー…超納得!
よくよく想い出せば俺もそうだった!
夏休みとか尼崎のダイエーとかニチイとかで涼んでたもんなぁー…何も買わんクソガキの俺が。
更には、エアコンの利いた本屋だったら、店から出たく無かったし。

その話が、ずっと頭にあって考えてたんだが…アバターを観た時に、その想い出も含めて頭にフラッシュバックした。

うん、人間ってのは幸せ過ぎるんだろう…きっと。
病気や体調なら仕方ないけど…「映画の3時間はちょっとなぁ~…」とか、そんな意見をよく聞く。

SNS、ゲーム、映画、アニメ、ホビー…いやいや、本当に娯楽が氾濫しきった時代だ。
だからこそ、趣味はリスペクトして欲しいし愛して欲しい。
ガキの頃…
スター・ウォーズの新作を待ってた時のように。

渇望してた俺らは、その想いを忘れないままオッサンになった。

――アバター:ウェイ・オブ・ウォーター。

素晴らしき映画を観終わった後の余韻よ。
勿論、クリエイター目線だったら色々とある。

けど、個人的な想いで目線だと素晴らしい作品。

俺だけの大切な想い出だ。

.
映画の奴隷さん [映画館(字幕)] 9点(2022-12-21 00:25:33)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.68点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.94%
325.88%
412.94%
525.88%
6720.59%
71029.41%
8617.65%
9514.71%
1000.00%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 57.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS