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怪物(2023) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 怪物(2023)
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2023-06-02
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,学園もの
レビュー情報
 
面白かった!つか、圧倒された作品。
正直、一回めの閲覧では分からない事が多い。
言わばパズルのピースを全部取り出して広げただけ…のような。
けど数回観る事でパズルのピースの意味合いと、その組み合わせで全体像がつかめて来るだろう。
正直、そんな不思議な感覚の映画だなーと思う。

ただ、ぶっちゃけ…非常に良く創ってるけども雰囲気も含めて、一回観ただけじゃ伝わり切らんかったかな…俺には。
あ、でも悪い意味じゃなく…終ったあとは「あー、美しい映画だったな…」とか「子供の頃にこういう事があったな…」とか、そんな事を考えた美学があった。

恐ろしいのは、最初の母親のターンを見ている時に「ああ、この人は間違ってないだろうな…」と刷り込まれるが、話が進むとそれも錯覚だと気付かされる。
そして、観終わってから電車内や家で色々と考えてしまうだろう。

あの回収されてない伏線らを回想すると、若干…心がゾワゾワし出す…もう一回行って脳裏で組み合わせるしかない。

映画の視点は「親」「教師」「子供」の3視点で描かれる。
ただ、怖いのと共感したのは…三者間それぞれの着眼点と価値観が映像にされているところで、そこはあくまで自分視点であり、正義感や価値観が強引に引っ張られてしまう…いや、その恐ろしさよ。
言わば、戦争の価値観なんて…己の言いたい事、己の聞きたい事、己が正義と信じてるが故に言わない事。
もう、戦争をしてる国家間なんて、このような視点かも知れない。
これが恐ろしくて、更に最後のシーンの映像が素晴らしくて…ただ懐かしい回想と共に映画が締め括られてゆく。

ともあれ、己を貫くってのが一般的な価値観かもだけど、誰かの上に立ったり、団体の長になる人間には、自身の考え方の変化になるかも知れないので、是非とも観て欲しいなと思う次第。

あー、観てない人間にネタバレしないように書くと…この程度かな。

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映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 7点(2023-06-06 04:24:59)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 7.31点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
413.85%
527.69%
6519.23%
7726.92%
8415.38%
9519.23%
1027.69%
作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 48.70
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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