Menu
 > 作品
 > コ行
 > 子猫をお願い
 > ヴレアさんのレビュー
子猫をお願い のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 子猫をお願い
製作国
上映時間112分
ジャンル青春もの
レビュー情報
どこにでもいそうな等身大の若い女性達の、挫折や戸惑いといったものが痛ましく描かれている。ともすれば暗くなりがちな内容だったが、見終わってとっても清清しい気持ちにさせられたのは、たぶんに、最近は「リンダリンダリンダ」でお馴染みのペ・ドゥナによるところが大きいと思う。彼女はこの作品でもとても魅力的な役柄を演じている。分かり易く言うと韓国版「アメリ」といった感じ?一見夢見がちで奇妙な言動が目立つ天然系キャラかと思いきや、実は芯の強い繊細なキャラであって、自らも大きな問題をかかえながら、他人の事も放っておけないタイプなんですね。友人になにかあれば真っ先に駆けつけるのも彼女だし、バラバラになりそうな仲間をつなぎ止める重要な役柄でもある。そんな彼女の特に印象に残っているセリフがある。施設に放り込まれた友人に面会したときに言い放った言葉「もし、あなたが斧で人を殺したとしても、私はあなたの味方だから」。なんて凄いセリフだろうか。この一言で彼女の友人に対する気持ちがストレートに伝わってくる。 また、ペ・ドゥナに限らずどのキャラクターにも生々しいほどの現実感が溢れ出ていて、彼女達の生活の様子がありありと伝わってきた。脚本も書いたというこの監督は人物に対する演出力が本当に素晴らしいと思いました。監督の次回作がとても楽しみですね。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-06 22:33:52)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 6.86点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4313.64%
500.00%
6731.82%
7418.18%
8522.73%
914.55%
1029.09%
作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 61.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
子猫をお願いのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS