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カネコアヤノの「光の方へ」が主題歌という理由だけで鑑賞。
「四月の永い夢」の中川龍太郎監督作品。 物語自体はよくある話というか、リアルな人間ドラマが展開されていたのが良かった。 退屈な人には退屈だと思うけど、ゆったりと過ぎて行く時間がとても心地良くて好き。 寂れた商店街の風景や、昭和情緒溢れる銭湯の風景がなんとも懐かしく、癒される。 しかし、それらも段々と失われつつあるという現実。 シャッターが降りたままの商店。 次々とやめていく飲食店。 劇中のドキュメンタリーという設定で描かれたそれらの光景はとても寂しさを感じさせる。 松本穂香のぼーっとした演技がとても良い。何を考えているのかわからないようでいて、段々とその優しさが理解できるようになり、最後はとても応援して見ていたように思う。 渡辺大知のキャラクターもとても良かったんだけどいつの間にかフェードアウトしてしまっていたのが勿体無い。 光に反射した湖とか、自然の情景などの映像がとても美しい作品だった。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-19 14:13:16)
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