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朝が来る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 朝が来る
製作国
上映時間139分
劇場公開日 2020-10-23
ジャンルドラマ,サスペンス,小説の映画化
レビュー情報
原作が素晴らしかったので鑑賞したが、これは非の打ち所のない映像化だった。

原作では、後半はずっとひかりの視点で描かれる為、読み終わるとひかりの方にばかり感情移入してしまいがちだったが、本作では構成を若干変えていて、佐都子とひかり両方の存在が常に感じられるようになっていた。それにより、どちらか一方ではなくより俯瞰して物語の全体像を捉える事が出来たので、より物語に深みが増しているようにさえ思えた。
そして、監督がこだわったという原作にもあった朝斗の視点。原作ではわずか7ページという短さではあったが、子供の視点が加わる事によりさらに踏み込んだ物語となっていてとても良いと思った。結局は子供が物語の中心として展開される佐都子とひかりの物語な訳だから、そこに子供の視点を描く事は欠かせないと思う。そこを一番重要だと考えた河瀬監督は本当にこの作品のテーマを理解しているなと感じたし、河瀬監督ならではの美しい風景描写や光のこだわり具合も物凄くこの作品にはまっていて、とにかく映像の持つ力に圧倒された。役者の演技も皆自然でとても良かった。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 9点(2020-11-03 13:59:54)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 8.27点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 55.81
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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