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初恋(2006) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 初恋(2006)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2006-06-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,犯罪もの,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画、「子供から大人へ」をメインテーマに三億円事件をひとつのエピソードとして挿入した、昭和40年代の青春群像劇としてみるべき作品です。当時のちょっと背伸びした青臭い青年像が出演者たちの演技も含めうまく描かれていて、子供ながらリアルタイムであの当時を知るものとしてはある種の郷愁と感慨があります。が、各エピソードの設定が甘く、空想の世界の絵空事のような印象を受け、特に三億円事件の準備からその後の顛末に関してはその感が強いため、ストーリー全体が散漫になっているのが残念です。結局、大人になれたのは「大人になりたくない」と言った主人公だけで、その他は子供のまま命を失なったり消息不明になったりと、なんともやりきれない結末のはずがリアリティの無さがそのやりきれなさと大人になった主人公にたいする感慨を薄めてしまっています。さらにこの作品の評価をややこしくしているのが主演の宮崎あおいです。演技力には定評のある彼女のこと、演技にはなんの不満もなく、主人公の心情、成長?の過程を実に良く表現しているのですが、彼女独特の無邪気な可愛らしさが現れるシーン(当然、演出で狙ったはずですが)を見ていて、こういう娘だからこそ実行犯になれたと受け止めるべきか、こんな娘が実行犯になれるはずがないと受け止めるべきか映画鑑賞中に困惑してしまいました。見ている最中にこんなことを考えさせる映画なので、作品の出来としてけっしてほめられたものではないのですが、あの時代の雰囲気を思い出させてくれたことに対して6点献上です。
はやぶささん [映画館(邦画)] 6点(2006-07-08 23:00:38)
その他情報
作品のレビュー数 39件
作品の平均点 5.15点
作品の点数分布
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100.00%
237.69%
3512.82%
4820.51%
537.69%
61230.77%
737.69%
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900.00%
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作品の標準偏差 1.78
このレビューの偏差値 52.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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