Menu
 > 作品
 > ア行
 > アレキサンダー
 > パブロン中毒さんのレビュー
アレキサンダー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アレキサンダー
製作国米,英,独,オランダ
上映時間173分
劇場公開日 2005-02-05
ジャンルアクション,ドラマ,アドベンチャー,戦争もの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 確かに長いです。
それはオリバー・ストーンが「観客にもカレの遠征の長さに辟易してもらいたい」と思ったからかもしれません。「長~い遠征」=「長い尺」というまんまな行き方がストーンの発想らしいです。
オリバー・ストーン流に、英雄アレキサンダーの異常に長い遠征の理由を示して見せた作品。
それは、「ママが怖すぎて故郷に帰りたくない」というのが最も強力な動機で、「戦争中毒」というのが次に来るみたいです。バトルのアディクトであり、アドレナリンがドバッと出るもんだからやめられなくて繰り返す、ランナーズハイみたいなものです。
なるほど~、というのが率直な感想で、「そういう見方もアリ」かもしれません。
インドまで来たときに、彼の兵隊が「もういやだ」と言ったので仕方なく帰ることにした、というのは有名な話で、これをどういうふうにとらえてアレキサンダーと彼の遠征を解釈するかというのは面白い題材です。
そして、ストーンが思ったアレキサンダー像というのは「ママが怖く」て、そのわりにけっこう粗暴な若者で、コマカいことにはあんまりこだわらず立ち直りが早く、あんまりエバらない。というような感じでした。「偉大な王」はストーンにかかると町の人気者的になっちゃいますけどこれでいいのか。
…私は正直「コリン・ファレルなんてさっ」とバカにしながら見てました。コリン・ファレルが「大王」だといわれても「眉毛つながってんのに英雄だってさっ」などと悪口も言いたくなるというものです。
だが、そのうちになぜか「これでいいのかもしれない」と強引に納得させられる気持ちが芽生える。
ドロドロ血まみれで吠えまくりバカまるだしのコリン・ファレル。子犬の目をしたコリン・ファレル。
アレキサンダーにコリン・ファレルを使う意味とは「バカ」とか「無垢」を強調したいからでしょう。
ならばキューブリックに撮っていただいて、「バリー・リンドン」風にブラックな笑いを醸し出すと良かったと思います。それしか面白くする方法はない。オリバー・ストーンに笑いを期待するのはムリというものですよね。
あと、撮影で動物を殺していないかどうかすっごく気になった。
パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-15 14:51:23)
その他情報
作品のレビュー数 62件
作品の平均点 5.34点
作品の点数分布
000.00%
134.84%
223.23%
369.68%
469.68%
51625.81%
6914.52%
71219.35%
8812.90%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 49.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
アレキサンダーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS