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美しい夜、残酷な朝 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 美しい夜、残酷な朝
製作国日,韓,香
上映時間124分
劇場公開日 2005-05-14
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,オムニバス
レビュー情報
《ネタバレ》 以前「THREE」というオムニバスを見た。韓国、香港、タイのホラー監督が競作していて、香港版はピーター・チャン監督で、香港版にはエラく感心した。しかし、3作品とも、それなりのクオリティを感じたし、どれがいいかは好みの問題と言えなくもない。
…しかし、この「美しい夜、残酷な朝」は…いかにも真ん中が低い印象がぬぐえないではないかあ。
私は三池という人はカタカナの「ゲージュツ」家だと思う。「ゲージュツ」の人は、自分にだけ分かればいいと思っている。「IZO」でもひどい目にあったし、もうこの人の作ったものは無視することにする。
で、やっぱり「餃子」です。これはよくまとまっているし、説明が少なく見せ方も凝っている割には、ストーリーが分かりやすい。またしても、競演で香港作品に軍配を挙げてしまうのだが、そう思ってしまうのだから仕方ない。
私は、香港映画で見る建物とかインテリアがけっこう好き。天井が高くて、洋風のハコモノに東西文化がセンスよくミックスされていて、かっこいいと思う。今回も、怪しい餃子女の部屋のインテリアなど、とても面白い。黒いオーガンジー風のカーテンを窓にかけるとか、日本だったらまずしない。
そしてこれはグロい。このグロさというのは、韓国映画「四人の食卓」を見た時と同じグロさである。
なんていうか…胎児経由カニバリズム系のグロさ…というのだろうか。
「美の追求」が「カニバリズム」に発展し、「近親相姦」をも踏み台にする…という、よくこれだけ濃いものを集めてまとめたというような陰惨な話だ。しかし、不思議に視聴後感はそんなに悪くない。
小物の使い方がうまいからだ。セピア色の写真立て、エキゾチックなインテリア、金満趣味の人妻の隙のないメイクとファッション、金満インテリアにぶちまけられたバラのポプリ。
これらの小道具と、例の「餃子」を違和感無く組み合わせ、観客を飽きさせず見せる。うまい。しかし、食前に見てはいけないのは言うまでもない。
「CUT」については、私には良さがよくわからない…「餃子」とは別のグロさで、SM系のグロとでもいうのか。下手の横好きながらピアノを弾くので、こういうシーンはあんまり見たくない。舞台チックな感じも好きじゃない。どっちかというと…(映画)関係者ウケを狙ったという気がしないでもない。やはり「餃子」である。8点は「餃子」のみの点数です。
パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-05 16:14:46)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 4.55点
作品の点数分布
019.09%
100.00%
2218.18%
300.00%
400.00%
5545.45%
619.09%
719.09%
819.09%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.23
このレビューの偏差値 56.94
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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