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ミュンヘン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミュンヘン
製作国
上映時間164分
劇場公開日 2006-02-04
ジャンルドラマ,サスペンス,スポーツもの,犯罪もの,歴史もの,実話もの,小説の映画化,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 それでこの主役の俳優さんはいったい誰、とエンドロールに目をこらしたら、なんとエリック・バーナではないか。あの「ブラックホークダウン」のニヒルなデルタ兵士の。あまりの変わりように、2時間30分もの間気づかなかったという、なんということだ。
フランスの役者さんのことでは、オゾンの近作「5×2」の妖艶美人テデスキさんと、その父役だったロンズデールさん(ジャッカルの日のヨレヨレ警部)がセットで出ていて驚いた。(先日見たばっかり)
それにしてもルイにはすっかりやられてしまった気分です。なんという妖しくやばい空気。出番が少ないのにルイの存在感がすごすぎる。「やばい男優」部門第1位を進呈したい。
この重苦しすぎる「ミュンヘン」、興行的成功はまず無いであろう。
私はスピルバーグが最も失敗したと思うのは、ミュンヘンの人質事件の様子ををフラッシュバックで事細かに入れてしまったこと。これは無くてよかった。そうすれば2時間でおさまったでしょうし。
これはだめ。そんなものをビジュアル化して見せるというのは、映画としては格落ちしより茶番に近づくだけだし、モサドのやったことの正当性を補足している感が否めない。モサドやアブナーや仲間の復讐心というものは、その原因となった事件をビジュアルで見せるのではなく、観客の想像力で見てもらうような演出をするべき。そこがダサい。
「憎悪の連鎖」というものに対して、スピルバーグは何かを示したかったらしい。最も得意な武器を使って。それで思い余って「こんなことを続けていてはダメだ」とセリフで言わしちゃった。それもダメだ。セリフで言わすなら言いたいことを本に書くとか広告を打っても同じじゃん。せっかく「映画」という得意技を使ったのになんだかちっとも映画になっていない。真っ向勝負すぎる。
スピルバーグという巨匠(?)にして力みすぎてなんだかなあ。
(「憎悪の連鎖」については、人類ははるか昔に特効薬を見つけていたのに。それは「婚姻」による「混血」です。血を流さない解決法はこれしかないのです。なのに現代ではこの方法がほとんど使われていない。「婚姻の自由」よりも、「憎悪の解決」のほうが重要な場合もあると思うけど(特に要人の場合)。異教徒だから結婚は難しいのがあたりまえだけど、もうこの方法以外には、無い。ためしにイスラエルの首相とPLOの代表の子女が結婚してみたらいい。)

パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-19 23:08:40)
その他情報
作品のレビュー数 142件
作品の平均点 6.92点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
221.41%
321.41%
442.82%
5149.86%
62517.61%
74934.51%
82719.01%
9139.15%
1064.23%
作品の標準偏差 1.53
このレビューの偏差値 46.07
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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