Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジャケット
 > パブロン中毒さんのレビュー
ジャケット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジャケット
製作国米,独
上映時間103分
劇場公開日 2006-05-20
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,ファンタジー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ジェニファー・ジェイソン・リーだったのか!
なんということでしょう。彼女もすでに堂々のシワ女優の仲間入り。「マシニスト」のときよりさらに老けていた。「アニバーサリーの夜」は遠くなりにけり…。
ちょっと気になるのが取ってつけたような湾岸戦争ですね。全然テーマと関係ないでしょう。なんのつもりだか。要らない要らない。
「またしても〝ジェイコブ〟か?」とも取れるような出だしでしたが、方向性は「バタフライエフェクト」でした。エイドリアン・ブロディを使ったことで、「バタフライ」のような軽さは皆無となり、どこまでもいつまでも画面を暗くする結果となりました。いやほんとに、写っているだけでこんなに画面が暗くなる俳優さんもめずらしい。こういう俳優さんはほんとうは使いにくいでしょう。しかしまあ、今回のような話にはギリギリの線でマッチしていたのである。かなりのギリギリだが。キーラ・ナイトレイとのラブシーンはかなり無理があったと思うけれども。
いやべつに、これがマット・ディロンであろうが、サル顔のコリン・ファレルであろうが、この役じたいは誰がやってもそれなりになってしまう役どころだと思う。ということは逆に、誰を使うかによって、全く違った味わいになるということだろう。
そこに果てしなく暗いエイドリアン・ブロディ。この世の不幸を一身に背負ったかのようなその顔面。枯れ木のような肉体。(実は脱ぐとマッチョだったりするところもエグイ気がする。)
この顔が最強の武器になることもあるという、不思議な効果を生んだ作品といえます。死体安置所のボックスが世界一似合う男と認めよう、ブロディよ。
脚本としては、荒れた生活をしているジャッキーを先に見せまくったことで、ラストの健康そうなジャッキーが生きてくる、という古典的ながらの決め技を褒めておきます。まあ、そのへんがこの映画の技のすべてとも言えるかも。
それにしてもママさんはぜひお疲れ顔のデボラ・カーラ・アンガーにしてほしかったところだ。残念。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-02 22:59:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 46件
作品の平均点 6.52点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
312.17%
412.17%
5510.87%
61328.26%
72043.48%
8510.87%
900.00%
1012.17%
作品の標準偏差 1.16
このレビューの偏差値 53.58
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ジャケットのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS