Menu
 > 作品
 > オ行
 > オーメン(2006)
 > パブロン中毒さんのレビュー
オーメン(2006) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オーメン(2006)
製作国
上映時間110分
劇場公開日 2006-06-06
ジャンルホラー,サスペンス,ミステリー,リメイク,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》 感動的なダメさであった。
この間ご本家を見たばかりなので、どこが同じでどこが違うかはっきり分かってしまった。
ほとんど元祖に忠実な運びであった。が、ここまで忠実にしたのにこんなにダメになるというところが、なんだかすごい気がする。
脚本は元祖と90%同じなんだから、何がダメって演出もダメだがやっぱり一番ダメなのはキャスティングだな。あとライティングを明るくしすぎ。清潔すぎ。こんなんヨーロッパと思えない。
リーブ・シュライバー、そこそこのエリートさは漂うものの、貫禄がなさすぎる。毒気が全くなくて、いい人に見えすぎる。去勢されたボンボンて感じだ。おまけになんだか顔が丸くて太りすぎ。ダメだ。
ジュリア・スタイルズ。ボーン・アイデンティティ2に出てた人ですね。この人の顔に似合わず野太い声は迫力があって好きなんだが。ダメだ。全然エリート外交官の奥さんじゃない。ケイトというのは、お嬢さんなんですよ。だから、非常事態に賢く立ち回れなくて、ウツになって、死んで(殺されて)しまうの。お嬢ということは、もっとツンとしてなくちゃいけない。親しみやすくてはダメ。「あたしに気安く口をきかないで」と顔に書いてあるような美人じゃなくちゃいけない。だから、この人じゃダメ。
この夫婦というのは、二人とも常日頃から他人に命令口調でものを言っている人たちなわけです。ところが、命令の言葉が全然板についてない。「お願い」しているみたい。
庶民じゃないはずの夫婦なのに、そこらのマクドナルドでハンバーガー食べてたとしても違和感ないでしょ。ダメダメ。
首吊りナニーも、唯一で決め手のセリフが全く迫力もなく果てしなく印象が薄いし、新聞記者も、ただのいい人で毒気なし。ブーゲンハーゲンなんて親切に説明しすぎのこれまたいい人。ミア・ファローは不気味だが、不気味さと主人に媚びない対立ぶりでは元祖が勝る。
結果的に、ほとんど同じ脚本でここまでダメにできるという実験にさえなってしまった哀れなリメイク…感動的なダメさである。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 3点(2006-11-03 23:41:43)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 5.22点
作品の点数分布
012.44%
112.44%
200.00%
3512.20%
449.76%
51126.83%
6819.51%
7921.95%
824.88%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 42.72
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
オーメン(2006)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS