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《ネタバレ》 シングルトン監督の作品は初めてだった。いや、正確にはマイケル・ジャクソンのショート・フィルムを見ている。あれはなかなかよかったな。
それでこれ。なんだかものすごーく惜しい気がする。 白黒混ざった養子の兄弟という設定はおいしいのに、どうもそれを生かしきれてない。 思うに、ママに対する愛慕の念が描き足りない。ママの人柄やエピソードが感じ取れる場面をもっとつくるべき。兄弟だけでなく、ママの死に対する町の人々の反応ももっと丹念に拾うべき。それでこそ、敵をゴミのようにあっさり殺しても釣り合いがとれるというもの。 そのため、どうも乱暴者の兄弟が敵を始末しました。犯人のみならず弟とか味方の刑事も巻き添えになって死んじゃったけどね。終わり。て話に思えてしまう。 乱暴者の彼らが食前に神妙に祈るところとか、「家の中は禁煙だ」とか、このテのエピソードはもっと押してもよかったのになあ。変なガールフレンドなんかに時間を割かないでさ。 それとなあ。やっぱり、黒人の刑事は味方で、白人の刑事が悪者っていうあからさまな設定にはなんの新味もないですからね。 シングルトン監督は、世界に出たからには黒人仲間にだけウケていればいいというものではない。 スパイク・リーと比べると新しいものに挑戦していく心構えが足りない気がするぞ。 いろんな意味で残念な作品。ママはぜひともエレン・バーンスティン(エクソシストの)にして欲しかったところだ。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 21:04:55)
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