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イン・ザ・カット のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 イン・ザ・カット
製作国米,豪,英
上映時間119分
ジャンルサスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 原作、監督、プロデューサー全部女。〝作り手〟はずばり「男の作った映画ばっか幅を効かしてるんじゃないわよ」女軍団である。
それも、一筋縄ではいかない強面のおばさんたちだ。男性のスタッフはさぞやビビっていたことだろう。
不思議なことに、NYでの撮影でありながら、どうにもヨーロッパ感がする。原因は「いまいち汚い」ことだろうなあ。ここでは、新しい建物とか、ツルツルしたものが一切映っていない。加えて、屋内はどこも小汚く、何日も掃除していそうにない。これが「ユーガットメール」と同じNYか?という感じがします。
〝人間〟も同じ。毎朝シャワーをあびてヒゲを剃っているような小奇麗な人など1人も出てこない。
ここにメグ・ライアンだ。クリーンで小奇麗なアメリカを体現してきた彼女。しかし、他の出演者と同じく、カンピオンの手にかかると、髪はボサボサ、服はヨレヨレ、今朝はシャワーを浴びてませんというそこはかとなく不潔な仕上がりに。メグ・ライアンをここまで不潔っぽく撮れることはすごいかもしれない。
さて、〝切り傷〟とはなんなのか、それは「男性に傷つけられてしまうという恐怖」ですね。
ここでは、スケートの場面にも表れているように、心理的にも、肉体的にも「好きになった男性は私を傷つける」という意味です。切り刻んでほしいという隠れたM心理ではなくて、怖れです。
フラニーはそれをずっと怖れていたのだけれど、マロイにのめりこんで、「ケガをするかもしれないけどそれでもしかたない」と思ってしまうわけです。そしてやっぱり危ない目にあってしまいますが、自力で切り抜け結果オーライとなるわけで。恐怖を克服したというおはなしですね。別に強烈なセックスを強調しなくても成り立つ話だと思うんですけど。
ジェニファー・ジェイソン・リーは、あんなキューピー体型で堂々の下着姿、すごいと思います。自分ではあの体型についていったいどう思っているのか、とても興味があります。
このごろ個人的に気に入っているケビン君、今回もイケてました。彼は、「ビューティーショップ」のオカマ美容師とかほかにもカメオ出演があるけど(きっと人がいいのだろう)毎回強烈な印象を残します。「バイバイママ」でも、ちょっとしか出ませんでしたね。ケビン君はこれからもカメオ俳優として(も)がんばってもらいたい。
*マロイ役をレグイザモにしたら、かなりイケたのではないかしら。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-14 23:06:44)
その他情報
作品のレビュー数 75件
作品の平均点 3.71点
作品の点数分布
022.67%
145.33%
21013.33%
32533.33%
41317.33%
568.00%
6810.67%
779.33%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 57.56
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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