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河童(1994) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 河童(1994)
製作国
上映時間118分
劇場公開日 1994-12-10
ジャンルドラマ,SF,ファンタジー
レビュー情報
《ネタバレ》 「ペーソス」かなあ。水木しげる、鎌倉ものがたり、トトロ。ペーソスは哀愁と訳されるがそれとはちょっと違う。懐かしく寂しく哀しく感じられる事々。
万事移り行くのは世の常ではあるが、心の中で生き続ける思い出は時を経るごとに苦痛や嫌悪はそぎ落とされ、愛おしさや美しさだけが際立ってくるもの。
そういった事象を石井竜也なりの表現で映画にしたもの。
映像は主に少年時代の思い出。昭和20~30年代、いわゆる団塊世代からそれより少し前の世代の話だろうか。フィルターがかかった夏の映像は誰もが持っている「夏休み」の心象と重なる。父や祖父との死別から最後には自分と息子の死別。思い出(河童)との再会、別れ。
自分自身がこういった田舎の水辺で育ってきたこともあり、石井がおそらく伝えたかったことに深いところで共感ができたような気がする。
河童の具象化とか宇宙人とかは彼の子供の頃の思い出そのものであるが、その描き方にはきっと多くの人が違和感や稚拙さを感じるものと推測する。
子供のころ誰もが頭に描く妄想や空想の世界のことだと解釈してあげる必要がある。
小鮒さん [DVD(邦画)] 8点(2018-09-20 19:09:43)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 5.35点
作品の点数分布
000.00%
115.88%
2317.65%
3211.76%
400.00%
515.88%
6423.53%
715.88%
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900.00%
1015.88%
作品の標準偏差 2.63
このレビューの偏差値 53.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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