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《ネタバレ》 何度か鑑賞しましたが、何と言うかこれは見事にディートリッヒしか印象に残らない映画ですね。台詞が極端に少ないこともあって実験作的な色合いさえ感じさせます。ただしスタンバーグ+ディートリッヒの(ハリウッド前の)前作『嘆きの天使』が傑作だと思うので、わざと(ハリウッド第1作を)ディートリッヒの売り出しに重きを置いたのかな?とも思いますが。それにしても、本作におけるディートリッヒの輝きや、放たれているオーラは相当なものですね。今観てもここで歌い、演じている強烈な個性だけは永遠に色褪せることは無いだろうなと、しみじみ感じてしまいます。名作との誉れ高い映画ですが本作に限っては、映画の出来栄え、完成度を語る以上に、その歴史的価値の方が遥かに上回ってしまっている作品だと思います。
【よし坊】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-08 05:03:54)
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