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《ネタバレ》 同じマッソーが出演した70年代パニック・アクション3部作(後は「マシンガン・パニック」「サブウェイ・パニック」)の中でも「脱力感」の要素濃いこの映画、大好きだ。もちろんそれは「脱力感=緊張感がない」という事ではなく監督シーゲルの緩急を使った「緩」の部分が物凄く効いているので映像や画面効果がしょぼくても「急」がちゃんと印象に残ってしまう彼の演出の巧さによるもの。アメリカ南部の風景を写し出した牧歌的なオープニングから突然暴力的な銀行強盗の場面への転換や、ラスト廃棄処理場の全景は俯瞰のワンショットで撮る/反面車と複葉機の追っかけっこは細かいショットの連続(あれは闘牛士と闘牛だよね)。ラストも何かあるぞ、と見せかけて何も起こりませんでしたという肩すかしっぷりも良い。しかしジャガイモみたいな顔をしているマッソー、見ず知らずの女性のところに乗り込んで脅迫まがいの事をしときながら最後は一夜を共にしてしまうキャラなんてもう格好良すぎですわ。音楽・役者等含め70年代アクションの良作の一つ。
【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-15 10:54:59)
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