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《ネタバレ》 長い事映画ファンしてると、「今でこそ『名作』とされてるけど上映当時は?だった」映画をスクリーンで鑑賞する恩恵というものはあるもので、例えばタランティーノ「レザボア・ドッグス(’93)」とかとデ・パルマ「カリートの道(’93)」なんかはロードショー時に観てる。「ヒッチャー(’85)」もそう。これ『映画ファンの自慢』。反対にどうしてこんな映画をスクリーンで見てしまったんだろう、という「悪魔の毒々モンスター(’84)」「メガフォース(’82)」「死亡の塔(’80)」なんかは「おれこんな映画ミチャッタ!どMだぜ!」という『シオシオ鑑賞眼』もある。(「スペースバンパイア(’85)」は大スクリーンの鑑賞:いろんな意味で満足したので『自慢』)『My鑑賞眼、失墜』もあるだろう。観客の期待値と実際の鑑賞に乖離が有りすぎて駄目だコリャなヤツ。 それは皆様の方がご存じのはず。...でレビューに戻る。 実はこの映画もちゃんとロードショー時にスクリーンで見てる。なんてチャレンジャーなんだろ、俺。そりゃぁ20代で鑑賞した際はくだらなさすぎてあっけにとられましたよ。友達から感想を求められた際、「まだ見てないからわからないんだよね~」でごまかしたし。黒歴史みたいなもんだ。ただ最近再鑑賞し馬鹿馬鹿しいほどのくだらなさはともかく、この作品は人間北野武の述懐:「エラそーな事言っても結局人間なんて性欲/食欲/金欲、煩悩の塊じゃねーか、ケセラセラ」いつの間にかトップに上りつめた、自分自身への嘲笑なんじゃないかな、この作品。この後彼はバイク事故で生死の境を彷徨った挙句「一時はうつ病であった」旨の発言をしていた事もあって、そんな思いを私感じたわけですよ。なので『失墜』から『シオシオ』へこの作品は格上げ。ま作品そのものは時間の無駄的くだらなさ満杯なので、この点数なんだけど。あと感心したのは才能の無駄遣いじゃなくて、才能を「洗練された」無駄遣いで起用してた(小林昭二/岡田真澄/ちゃんばらトリオ)点。
【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 2点(2023-02-12 09:49:46)(良:1票)
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