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《ネタバレ》 カルトムービーとして世界中に愛され、尚且つ様々な映画作家にオマージュを捧げられているこの映画。とはいえ現代の観客目線で再見すると正直粗ばかり目立つのは仕方がない。話の流れが(字幕だけで情報を得る困難もあるのだが)多少わかりづらいし、主演級・とくに女優は魅力に欠ける。にも関わらず私が好きなのは、50年代のアメリカ映画がマッカーシズムとヘイズコードによって規制が多かった中で、監督アルドリッチが「初めてやりたい事が出来た」と述べている=微笑ましいほどのフィルムから溢れる「若さ」なのだと思う。妙にいやらしい・とことん暴力をもりこみショット(=特に階段の上り下り)にこだわりを持ち、奇人変人を愛する。単なる雇われ監督作品「アパッチ」「ヴェラクルス」(共に54年)と比べ、ワクワクぶりが滲み出ているではないか。現在では結末が補完されたプリントがソフト化されているがこの作品に関しては昔の結末が欠けたバージョン(DVDでは特別映像として見る事が出来る)の方がなんじゃぁぁぁ、そりゃぁー!的な感じがして好きなのでマイナス1点。
【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-24 18:27:18)
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