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《ネタバレ》 まさに古典落語の「かんしゃく」(何にでも口を出さずにはいられない怒りっぽい旦那様が巻き起こす騒動を描いた噺)の換骨奪胎版。ところがこの映画で一番印象深いのは家族にそっぽを向かれ一人になった主人公が寂しく食事を取りながら昔を思い出し涙を流すシーン。まさに哀愁を見せる事にかけては天下一品、彼に並ぶ者はいないだろう演技です。(彼の域まで達したのは渥美清くらいなモンでしょう)田村三兄弟はこの映画を見て「家にいる親父そのもの」という感想を述べたそうですから、重厚な時代劇、若しくは人情劇での印象強かった阪妻を喜劇にキャスティングした監督木下の勝利、ってとこですかね。共演者の豪華さも特筆すべき一本。
【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-04-21 12:48:52)(良:1票)
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