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《ネタバレ》 柊あおいさんのファンですので、映画化が決まる前に原作は読んでいました。
どのように仕上げてくれるのかを楽しみにしながら映画館へ行ったのですが、 「良くも悪くも、原作をジブリっぽくいじられてしまった」というのが第一印象です。 具体的には、映画にする際に多く加えられた土着的な発想によって、一般客に 受け入れられ易い作品にはなったものの、反面それが原作の持つ 少女マンガ特有のほんわかした、また自己満足的かつご都合主義的な (褒め言葉です、為念)感覚と上手く融合出来ていないのではと感じました。 また、井上直久氏が描いたイバラードの世界も、この作品とは相容れないのでは ないかとも思います。 最後に余談ですが、この映画を単純に「宮崎駿作品」として 宣伝することには大きな違和感を感じます。確かに脚本は書いていますし、大人の 都合もあるとは思いますが、この映画は正真正銘、「近藤喜文作品」です。 彼だからこそ、色々な意味でこの映画が成立したのではないかと考えます。 ただ欲を言えば、この映画にもう少し彼の作家性が欲しかったな、とは思いますが…。 【はあ】さん [映画館(邦画)] 6点(2006-05-07 03:52:52)
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