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チャーリーとチョコレート工場 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チャーリーとチョコレート工場
製作国米,英
上映時間115分
劇場公開日 2005-09-10
ジャンルコメディ,アドベンチャー,ファンタジー,ミュージカル,ファミリー,リメイク,小説の映画化,グルメもの
レビュー情報
《ネタバレ》 「家族の大切さ」をテーマとした、ティム・バートン流の毒入りファンタジー。「悪い子はお仕置きをされ、良い子は幸せを手に入れる」という物語は、典型的な寓話の形式です。でも、主人公は拾ったお金を躊躇無く使い、周りの子供たちが酷い目にあっていても助けに行く素振りさえ見せません。ここに違和感があります。普通なら、主人公はお金を警察に届けたり、あるいは困窮している家族に渡したりするはずです。それに子供たちが困っていたら、何とかして助けようとするのでは。それが世間一般でいうところの“良い子”のはずです。でも主人公はしません。例えば、10円拾って警察に届ける。子供がすると褒められますが、大人はそんなことしません。「困っている人を助けなさい」と言いますが、大人は自分の身を顧みず、他人を助けたりしません。何故なら大人は分かっているから。小銭は落とし主に戻らないことを。他人を助けようとして、自分が災いに巻き込まれたら元も子もないことを。それが世間の常識。大人は自分がしないことを子供に要求するのです。でも本作の大人(=監督)は要求しません。悪い子たちへのお仕置き以上に、この部分が“毒”なのだと思いました。自分も一応大人。自分がしない(出来ない)ことでも子供に要求しています。でも後ろめたい気持ちも少しはある。だからこそ、この毒を心地よいと感じるのかもしれません。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 19:00:04)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 315件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
010.32%
141.27%
230.95%
3134.13%
4247.62%
54012.70%
65818.41%
77122.54%
86019.05%
93210.16%
1092.86%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 51.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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