Menu
 > 作品
 > マ行
 > 真夜中の弥次さん喜多さん
 > 目隠シストさんのレビュー
真夜中の弥次さん喜多さん のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 真夜中の弥次さん喜多さん
製作国
上映時間124分
劇場公開日 2005-04-02
ジャンルドラマ,コメディ,時代劇,ミュージカル,同性愛もの,小説の映画化,漫画の映画化,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読のうえでの感想です。この作品、最初はいい意味で単なる「おバカ」映画と思って観たのですが、まったく違いました。これから観ようとする方は、必ず最後まで作品をご覧になることをお勧めします。前半と後半ではまったく趣きが異なります。ただ、面白いかどうかは人によります。(以下ネタバレを含みます。あくまで私個人の捉え方ですので、的はずれかもしれません。)本作のテーマは「現実(リアル)」とは何か?です。喜多はドラッグにより、弥次は旅することにより、向き合いたくない「現実」から逃避しています。つまり物語で起こっているほとんどの事象は2人にとって「現実」ではないわけです。こう考えると時代設定無視の事柄も「現実でない」ことを端的にあらわしているといえます。弥次は向き合いたくない現実(妻殺し)と向き合うことで「現実」を取り戻す(死後の世界から生還という形態)一方、喜多は向き合いたくない現実(弥次殺し)から逃避することで、別の「現実」を得ようとします。こうしてみると「現実」とはいかに不確定なものかが分かります。実際、作品中のあるべき「現実」を取り戻した後も、弥次喜多2人はいるはずの無いピンクの像にまたがり、あるはずの無いバイクで疾走しています。「現実」か「現実」でないかは観客本人が決めること。あなたは「現実」を生きていますかと問われている気がします。考えすぎかな。もっと単純にわははと笑うのが正しい見方かもしれません。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-02 00:07:49)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 71件
作品の平均点 5.32点
作品の点数分布
000.00%
134.23%
257.04%
31115.49%
445.63%
51521.13%
61419.72%
757.04%
879.86%
945.63%
1034.23%
作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 53.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
真夜中の弥次さん喜多さんのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS