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サイレントヒル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サイレントヒル
製作国米,日,カナダ,仏
上映時間127分
劇場公開日 2006-07-08
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,ミステリー,オカルト映画,モンスター映画,バイオレンス,ゲームの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 物語開始早々、主人公はサイレントヒルに到着。実にあっけない。普通の映画なら、辿り着くまでにひと悶着ありそうなもの。サイレントヒルはゲームのフィールド。ここからが勝負だということ。手っ取り早く本題に入ります。話が早いのは観ていて楽です。ただしリスクはある。「ここから本番ですよ。」といきなり言われても戸惑ってしまいます。主人公に感情移入する暇もなければ、世界観を掴む余裕もありません。物語に厚みも出ない。そこで重要なのが“割り切ること”。原作ゲームのプレイ経験よりも、ゲーム慣れしていることが大事だと思いました。作り自体がゲーム。舞台は廃墟。雪の如く舞い落ちる灰。この世のモノとは思えぬ生き物たち。問答無用、視覚で圧倒されます。絶対にヤバイ。早く逃げたい。でもそうはいきません。娘を救い出さなくては!母の想いは一貫しています。手錠をしていようと関係ない。その覚悟の瞳に心を打たれます。さらに驚くべきは、子供と血が繋がっていないということ。その事実を知って感極まりました。母親とはそういうものなのか。もちろん主人公は、シャロンに魅入られていたという解釈が可能です。彼女がシャロンを引き取った時点から、復讐のシナリオは始まっていたと考えるほうが自然でしょう。でもどんな親も子に魅入られているようなもの。子供にとって母親が神であるなら、母にとって子は命そのもの。理屈ではなく共感できます。惜しいのは、クライマックス前に主人公が恐怖から開放されてしまうこと。事実上、彼女があの部屋に到着した時点でゲームクリア。恐怖の源である闇の力を我が身に宿してしまえば、もう怖れるものはありません。復讐の殺戮は、もうSHOWでしかない。オチには納得しました。ただ好みを言えば、もう少し希望を残して欲しかった。ゲーム原作の映画としては、破格の出来だと思います。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 18:25:15)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 126件
作品の平均点 5.56点
作品の点数分布
032.38%
143.17%
253.97%
3107.94%
41310.32%
52015.87%
62822.22%
71612.70%
82116.67%
943.17%
1021.59%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 55.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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