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《ネタバレ》 主人公が娘に告げた「お前はお前の好きな事をしなさい」。また、ポセイドン(大波)に挑むことを決意した主人公の台詞「もう逃げたくないんです」。これらの言葉から主人公の想いを伺い知ることが出来ます。サラリーマンとして、また父親としての長い人生は、自分の好んだ道ではなかった。病気の妻からは逃げてしまった。彼は後悔の念を抱えています。でもその想いをずっと棚上げしてきた。あるいは気付かないようにしてきた。そして辞職を契機に自分の想いと向き合います。この気持ちを消化する必要がある。彼のとった行動は、種子島でサーフィンをやること。それは亡き妻との約束でもあります。消化作業はそのまま第2の人生に変わりました。これはこれでアリだと思う。前向きな選択だと思うから。おそらく彼が消化のうえ出した答えは、“生きていることで十分”。浅香光代の言葉です。ただ突然登場した浅香にそれを語らせるのは、手法として上手くない。そして致命的なのは、それがクライマックスの“ポセイドンへの挑戦”と明らかに矛盾するということ。命を危険にさらす行為を肯定してしまっては、何も学んでいないということになってしまう。勝野洋が止めなかったのも謎。物語の流れ的には、主人公がポセイドンに挑戦するのはおかしくない。でもタイミングが違っては意味がないです。
【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-13 18:56:40)
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