| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 主人公の願い事。それは、ある同級生と話をすること。本当は何時話しかけたって構わないのだと思う。でも彼女はそれを先延ばしにした。一度先延ばしにしてしまうと、もうダメです。今日と同じ明日が来るなら、また先延ばしにしない理由はない。明日から始めるダイエットは成功しないのと同じ。彼女は何かキッカケが欲しかった。それが年に一度のピクニック。3年生最後の鍛練歩行祭でした。彼女の心境はよく分かる。そういうことってよくあると思う。小さな勇気をケチったばかりに、大きな勇気が必要になってしまう。願いを叶えることなく歩行祭を終える可能性は、実は高かったと思います。彼女はそこまで追い込まれていない。そういう意味で、ローサのおまじないは(ちょっとムカつくけど)有り難い。友達は大切です。それは主人公の母が遠回しにかけた、おまじないでもあったと思います。彼女は心の蟠りを解きました。心が軽くなれば高く跳べる。彼女と彼は、今日とは違う明日を迎えることが出来るでしょう。それは人生をより豊かにすることだと思います。いいお話でした。キャストも嫌味が無い。清々しい青春ムービーだったと思います。ただ惜しい箇所がちらほら。筋立てはシンプルなので、退屈しないように小ネタを仕込みたいのは分かります。でもそれは物語の雑味になる。必要ないと思いました。このテーマを扱うならば、勇気をもってシンプルな味付けで勝負して欲しい。
【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-22 17:56:08)(良:3票)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |