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女優霊(1996) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 女優霊(1996)
製作国
上映時間75分
劇場公開日 1996-03-02
ジャンルホラー,オカルト映画
レビュー情報
《ネタバレ》 古典怪談『牡丹灯篭』『番町皿屋敷』、あるいは同監督の『リング』にしてもそうですが、成仏出来ずに幽霊となること、ましてや他人を呪い殺すほどの怨念を溜め込むとなれば、それ相当の理由があるはずです。その説明を省略したのは、ホラー映画としてのハンディキャップと考えます。ストーリーで恐怖を訴えかけられない分、視覚に頼らざるを得ないから。もっとも本作の画づくりは冴えていました。フィルムに焼きついた霊、不自然に折れ曲がった転落者の脚。中でも一番ブルったのは、ロケバスの窓に映った人影でした。在るはずのないもの、理解不能なものに私たちは怯えます。そういう意味では、クライマックスの女優霊出現シーンはちょっと弱い。“顔色の悪い白衣装の女”と認識してしまえば、別段怖くありません。幽霊を怖く見せるのは至難の業で、なかなか満足のいく描写には出会えません。『リング』の貞子は、その奇妙な動きが恐怖に結びついた稀有な例です。(個人的には、黒沢清監督の『回路』の幽霊の描き方がベスト。『呪怨』の白色坊主などはギャグにみえます。)尺をもう20分か30分足して、女優霊の怨念の正体に迫れたら、もうワンランク上のホラー映画になったのではないかと。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-16 00:48:25)
その他情報
作品のレビュー数 81件
作品の平均点 5.51点
作品の点数分布
011.23%
111.23%
244.94%
31113.58%
467.41%
51518.52%
61518.52%
71316.05%
81113.58%
944.94%
1000.00%
作品の標準偏差 2.04
このレビューの偏差値 51.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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